彼女

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彼女は僕にとって、完璧な存在だった。 あどけなさの残る顔、何を考えているのか解らない瞳。 魅惑的な口。 唐突に去っていく、そのスラッとした長い足。 少女のような、大人の女のような、時々によって全く違った彼女。 彼女は、そう、何処にでもいるようで、何処にもいない……そんなヒトだった。
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