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僕のお爺ちゃんは
太平洋戦争を生き抜いた人で
大正 昭和 平成を生き抜いた人だ
お爺ちゃんいわく
戦争は 恐ろしいものだといっていた
お爺ちゃんの友達が明日にはいなくなり
また一人 また一人と
死んでいく
遠くの空は赤く黒く
死体がそこらに
転がっている
手が取れた人
拳銃で撃たれた人
他の兵を巻き込んで
自爆した人
みんな幸せに静かに死ねなかった人だ
緊張感がずっととれなくて
疲労で死んでしまう人さえいた
お爺ちゃんは
銃弾二発を肩に喰らってそれを
手術して取るのではなく
短刀で ぐりぐりと肩を切ってとったのだという
過酷な話を笑いながら話すお爺ちゃん
そんな話をきいていると
僕は申し訳なくなってしまう
なぜなら
お爺ちゃんが若い頃
苦労をしていきてきたこと…そして子供や若い人が次々に 死んでいってしまった事
戦争に行きたくなくても
行かされてしまった
子供たち
国のためだと
死ににいく
それを身をもって知らない僕ら 現代日本人
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