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「君、さっきから煩いんだけど。それにいつ僕の部屋に入り込んだの。不法侵入でかみk『…やべぇな。とうとう幻聴まで聞こえてきたよ…』
………」
幻覚からとうとう幻聴まで聞こえて来た自分に呆れつつも起きあがって着替えようとする。が…
「僕の言葉を遮るなんて覚悟は出来てるかい?」
そう聞こえてきた声と共に首筋にひんやりと何か金属を当てられている感覚に思わずぴたりと動きを止めた。
『(えっ…な、何この感覚ぅ!!やけにリアルだな!…ま、まさか本物…?!』
段々と頭が覚醒していくと物に溢れた自分の部屋とは違い、必要な物しか置かれていない部屋だと言う事がわかった。
ま、まさか…トリップ…したの?
「へぇ…無視する気?やっぱり君は噛み殺す」
『Σのわぁあ!!え、いきなりトリップ?して来て死亡フラッグ!?まだ何もしてないのに死にたく無いっス!!』
「今更遅いよ」
シュンッと言う音と共にトンファーが目の前に迫ってくる。無理だ!こんなの避けられる訳無いっ!
『ひぃーっ!!』
迫り来るトンファーにあぁ、「自分はもう死ぬんだな」って思いながらも恐怖で目を瞑って来るであろう衝撃を待った。その時!
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