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"自分が死ねば全人類が助かる"
そんな作り話は腐る程世界に溢れてて、ただそれは"作り話"。
この現実にある筈無いんだ。
あるわけが無いんだ。
「世界の為に死んでください。」
「…は?」
突然、俺の家に来たスーツを着た男2人。
俺にとったらまだ朝早い午前9時に耳障りなくらいチャイムを鳴らして、来るや否や俺にそんな言葉を言い放ちやがった。
呆然としてるとまた奴らは俺に同じ言葉を言った。
うるせぇな何回も同じ事言わなくても解る、言葉は。
「あー…、どうゆう事っすか?」
「貴方は私が言った通りにすればいいだけです。」
「…死ね、と?」
「はい。」
淡々と表情も変えずに、よくまあそんな事を言うな。
何故、俺が死ななきゃいけない。
「本日の正午から48時間以内に自害してください。」
「そうすれば全人類は、世界は救われます。」
そう言って奴らは弾の入った銃を俺に手渡した。
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