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そして名前の横に貼られた生徒の顔写真に、僕は目を剥いた。
理樹「……この娘って」
見覚えがあった。
この娘は――あの事故で、崖下のバスの近くで、僕たちのところまで来てくれた女の子。
そしてそれ意外でも何故か見覚えがあるような気がする、不思議な感覚を抱かせる少女。
理樹「……あや」
名前を呼んでみる。
やっぱりこの名前だけは初耳だった。
だけど、この凛々しくもあり、そして美少女でもある、その写真に写る少女の顔は、あの名前を見た時と同じ感覚を僕に抱かせた。
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