始まり

8/12
前へ
/411ページ
次へ
「そうですねぇ…一つずつ説明する必要があるみたいですね」 妖精(?)は変わらぬ口調だった。 「生きていますよ、恵さん 由香さんが慌てず、すぐに救急車を呼んで応急処置をしてくれたおかげで ギリギリでしたが、貴方は命を取りとめました もし由香さんが救急車の手配をせずに慌てふためいていたら… 恵さん、貴方は間違いなく死んでましたよ」 『…由香ぁ、ありがとー』 いい親友を持ったなぁ、と恵は心の中で思った。 絶対に面と向かっては言えないけど! 「しかし貴方は今、とても危険な状態です。 今の貴方は救急車で手当てを受けている最中なんですよ」 『…ってことは、血とかかなりヤバいの?』 「かなりヤバいですね」 『マジですかー』 光景を思い浮かべてみたが、気持ち悪くなったのでやめた。
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3738人が本棚に入れています
本棚に追加