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「そして、これが一番大切な決まりです。」
『な…何でございましょうか』
少し改まる恵。
「絶対に歴史を変えるような真似はしないでください。
もしそれをしてしまったら、今とは違う未来が待っています。」
『…うん、分かった』
それは…絶対に嫌だ。
歴史が得意って訳ではないが、それでも多少なら分かる。
もし口が滑って未来のことを話したら
もしかしたら、恵は生きていないかもしれない。
色々と考えなくては…。
「さて、では行きますか」
『え!?ちょっと待って!
準備だってまだ…』
「貴方は今救急車の中ですよ?」
『あ、そうだった。で、でも心の準備というものが』
「行ってらっしゃい。」
妖精の言葉と共に、眩い光が恵を包んだ。
『待っ…この鬼畜!><』
恵の狂い咲き物語が
只今、幕を開けました。
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