着いちゃいました

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『………あ…れ?』 此処は…一体何処だろうか? 時代劇でよく見る風景だが、見当がつかない。 服装はそのまま。 バックもきちんと持っていて、中身もそのままだ。 携帯をバックから取り出して確認すると 日付はそのままで、時間が少しだけ経過していた。 妖精が言っていた通り、本当に少しずつ進んでいるのだろう。 ずっと圏外だから、電波は通じないようだ。 恵の推測だと、携帯は唯一現実世界の時間が分かる道具だ。 絶対に無くしてはいけない。 どうやら此処は路地裏のようで 参道からは声が聞こえてくる。 取りあえず、恵は路地裏から出ることにした。 だが、バレると厄介そうだから あまり人の声が聞こえない場所に行こうとした。 『(しかし、整備されてない道だなぁ…本当にタイムスリップしたんだね …っと、出口かな?)』 日のあたる場所に近付き、慎重に顔を出してみる。
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