着いちゃいました

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「な、何者だお前!?」 『へっ!?』 いきなり男に怒鳴られた恵。 あまりにも突然すぎて、状況を整理できない。 『(…着物だ、と!? 更には帯刀だと!?)』 男は四人で、皆帯刀をしてた。 武士の時代だろうか? すると、一人の男がくわっと恵を睨んできた。 「その服装… 貴様、異国の者だな!!」 『え、日本人ですけど』 「問答無用、異人は切り捨てるべき!!」 『はいいい!?』 確かに、恵は制服だから、異人と見られるかもしれない。 にしても、厳しすぎる。 『(異人に厳しいのって… まさかこの時代って)』 冷静に判断をしようとした瞬間。 「切り捨てご免!」 『は!?』 刀を構える侍。 恵は目を丸くさせ、刀と侍を交互に見た。
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