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『(でも痛いのやだなー
悲劇の主人公気取って助けでも呼んでみようかな)』
今更助けを呼ぶという考えが沸いてきた恵。
すぅ、と息を吸うと、腹に力を込めた。
『誰かー助けてー
変な人がーか弱い少女を襲おうとしてますー』
「ばっ…このクソ女!!」
「おい、このままじゃ'奴ら'来るんじゃねぇか?」
『(奴ら?何それヒーロー?』
そんなことを思ったら
数人の足音が聞こえてきた。
「や、ヤベェよ…」
「'奴ら'が来ちまったよ!」
急に顔を青ざめる男達。
案外弱いなぁとか思ってると、複数の足音が更に近付いた。
恵は振り向き、その足音の正体を確認した。
『………え!?』
その正体には
確かに見覚えがあった。
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