狂い咲き娘の物語

始まり

由香は小学校からの親友だ。

綺麗なのに着飾ってなく、性格もサバサバしてて男ウケも女ウケも良い。

頭脳明細で、本当はもっとレベルが高い高校に行けたが
「恵と一緒じゃないと嫌だ」と涙ぐましいことを言ってくれて、恵と同じ高校に通っている。

ちなみに恵の影響で、幕末に少し詳しくなってしまったそうな。

『由香ぁー、幕末行きたいー
いろんな事件見たいー！』

「はいはい、良かったね。」

『何ですかその目！私は自分に素直になってるだけです！』

「そうか、お前は二度と自分に素直になるな
あとさぁ、テスト勉強してるの？そろそろ始めないと、ヤバいんじゃ…」

『………はぁ。』

「テンション変わりすぎだろ」

いつもこんな感じの二人だ。

でもこの時間がお互いとても大切で、大好きだった。