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動物園。
俺の町の動物園。
本能剥き出し動物園。
俺とアサミで動物園。
「・・・ゴメン。」
謝った。
アサミの表情はうつ向いて見えないけど、この腹の痛み、怒ってるにきまってる。
俺何してんだろな・・・ずっと好きだったのに、挑発にのるなんて馬鹿すぎだぁぁぁぁ。
向き合う俺らの影は、長く伸びて、閉園時間が近い事を教えてくれた。
もう、終りだ。
「帰るか。」
傷心を隠しながら、俺は門に向かった。
「・・・私。」
振り向くと、うつ向いたまま、スカートをギュッと握るアサミがいた。
「私・・・30㎝なんて・・・」
「それはゴメンつうか・・・。」
やっぱり、冗談でもキツイ下ネタだったよな。
嫌われた・・・。
「本当にゴメン・・・」
すると、アサミが顔を上げ真っ直ぐ俺を見た。
「30㎝なんて入らないけど、頑張るから!」
「!?」
動物園。
動物観察、動物園。
でも観察されてたのはどうやら俺ら。
気付くと、マンドリルが「よかったな」と笑って俺らを見ていたし、象の屁の祝砲も聞こえてきた。
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