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「い、いいよ。」
アサミは顔を赤くして、あわててシマウマを見た。
「か、可愛いね!!」
「お、おう!!」
可愛いのはアサミです・・・ってか俺なにしてんだよー!!
いきなり手とか、ありえねえ!!
シマウマのアホ!!
黄色くなってトラにでもなれや!!
そして、沈黙。
残暑はまだ厳しくて、檻の前なんて炎天下の地獄なのに、俺とアサミは、ただただ、シマウマを見ていた。
平日の動物園。
人もまばら。
ここにいるのは、俺とアサミとシマウマ。
蝉の声が遠くに聞こえる。
閉じ込められたかのような空間で、シマウマは、草をはむ。
はむ。
はむ。
ふと、シマウマが顔を上げた。
言われなくても、俺もアサミもそれを見ていた。
ああ、尿意をもよおしたんだな。わかるよ~。
俺はぼーっと納得した。
股間から伸びる物体。
分かるよ~。出す時は出さなきゃね~。
・・・って、デカイ!!
腹の真ん中まであるんじゃね!?
つか、肌の色は灰色だったんだな。ブツも灰色だしって、あああぁあぁぁあ!!!
アサミもガン見してるぅ!!
初デートでチン○とかありえねぇ!!
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