第二章【平成から文久へ…】

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「あっ……あの」 土方があの様子なので、雷は今度は、山南に話しかけた。 「ん?何だい?」 「でっ……出来れば、西暦でおっ……教えてくれませんか?」 「あぁ、いいよ。 1863年だよ」 その言葉を聞いた雷は、青い顔を更に青くさせた。 「風ちゃん……」 「ん?何らーちゃん?」 「年号が違って当然だよ。」 「何で?」 雷は、風だけに聞こえるよう小声で言った。 「僕達が今いる時代は、江戸時代だよ……」 「ほぇ?……………………………………………………ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!!」 風の叫び声が屯所いっぱいに響き渡った。 「え?嘘?!何でまた?!江戸時代?!あの徳川家康が作った?!時代劇とかの世界?!嘘でしょ?!ねぇ嘘って言って?!」 雷の肩を激しく前後に揺さぶりながら、言った。 「ふっ………ふうちゃ…………てはな………」
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