思い出とブラックコーヒー

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第4クォーター 残り2分。 走った 今よりも速く 明日よりも速く 汗が目に入る それでも走った 右ウイングからの ドライブ センターが合わせる シューターが フリーになった まるで 虹を描くようなパス アイツにパスが通った その瞬間 時間が止まったように思えた ゆっくりと ゆっくりと アイツは ゴールだけを見据えていた しなやかなフォームから 放たれたシュートは どこか 危うげで それでいて 綺麗だった
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