梅雨のぼくら

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      じめじめした空気に、じめじめした部屋。         うだうだな会話に、ぐだぐだな俺ら。           手をつないだり離したり、抱きついたり離れてみたり・・・             「何してんだろー・・・俺ら。」           不意に池田がつぶやいた。               それはごもっともな疑問です。 俺だって、わけわかんないもん。            でも、ね、                 「俺、池田にふれていられるから、幸せだよ?」             だって、こうして池田と体温を共用できるなんて、すてきなことだと思わない?               すると君は真っ赤なお顔をして、                 「俺だって・・・幸せ、だぞっ!」                 ね、俺らはなんでもない日常が、大好きなんです。           それだけで幸せなんです。                         ( いつも一緒がいいね! )
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