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これは私の父が若い頃に友達から聞いた話です。
昭和××年4月9日、斉藤一家は父親の仕事の都合で九州のとある団地へ引越しをした。
新しく生活することになる団地でのご近所挨拶も済ませ、
5歳になる息子の洋介を母親である春子は幼稚園バスへ送った。
3ヶ月もすると新居生活にも慣れ、月日はもうすぐ8月を迎えようとする真夏日となっていた。
ちょうど幼稚園も夏休みに入り、洋介は毎日友達と公園へ行ったり、せみ取りをしたりして遊んでいた。
ある日春子は洋介と一緒に公園へ行くと、公園のそばをバスが通る。そのバスはバスの中で子供を乗せながらアイスクリームを無料で食べさせてくれるサービスをしているそうだ。
ご近所の奥様達とおしゃべりを楽しんでいた春子は、ちょうどいいから洋介をバスに預けることにした。
洋介やその友達数人もバスに乗り、バスは子供達を乗せ街中へと走っていった。
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