赤頭巾

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欲に負け、ミゼルに命令されたノエルは ダーッと女に近付いていった 「アンタ… あんな人間に命令されて動くなんておかしいわ」 「うっせ!! そうやって笑ってられるのも今のウチだぜ?」 言いながら回し蹴りをするノエル 見事にくらった女は 壁にドーンッと叩き付けられた 「ってぇ… そんなにそれが大事かよ…」 「ああ!! コイツはオレの食い物だからな ほかのヤツに喰われたらすっげーヤダ」 「…もぅいいかな」 ミゼルが二人の間に入っていった 「ね、名前 教えて?」 その言葉に女は呆気にとられていた 「はぁ? 何いってんの、アタシはアンタのばーさん食べたんだよ?」 「だってもう おばあちゃんはかえってこないしだったらもう良いかな、てね」 ニコニコしながら言うと女は照れてそっぽを向きながら答えた
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