白石由美子
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私は、礼拝堂の外に 出ました。 相変わらずの美しい 景観でしたが、 今の私には、 悲しみしか生まれません。 「…今は、咲月くんの所へ行くのが先決ですね」 私は、咲月くんが いるはずのホールに 向かいました。 「………」 気味の悪い 生温かな風が、 私の体を通り過ぎ より一層私の不安を 深めました。
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