墓地

3/4

368人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「花沢さんですか。ボクの横で呪文唱えるの止めてくれませんか」 俺はできるだけかわいく言った。 コリコリハリアハシハタハカハラハバワチワニワナワルワワンタンシンタンチンノンイカエカハカキンョンヴンデンオナワナルナのんシリラリナリカリッル 花沢は頭をかきむしりながら尚も言い続けた。 アアアアアアア 「だからどうしたんですか」 俺はそろそろキレるだろう。 「ちゃんとわかりやすく説明をしてくださいです」 「タラちゃん…」 花沢が急に普通に話しかけてきた 「なんですか」 「私は不動産屋だった。」 「わかってます」 「とうちゃんが死んだから移動産屋になった」 「そのようですね」 「でも私の耳は地獄耳」 「そうですか」 「どんな噂もキャッチする」 「ウザいですね」 「今、私たちには敵がいる」 …敵? 「どうゆう意味ですか」 「敵がいる とゆう意味よ」 「その続きをききたいのです」 「敵が、私たちを殺しに来るのよ」 …コロシ⁉ どうせ花沢の勝手な妄想だろ。アニメの見過ぎなんだろう。 「それは花沢さんの勝手な妄想だと思いますです」 「本当なのよ」 「違うとおもいます」 「いいえ、本当なの。」 「違います。花沢さんの妄想です。」 「これは、大変なことなのよ」 …しぶといな………
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

368人が本棚に入れています
本棚に追加