プロローグ

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空は快晴。 心地良い風が吹く中、額の汗を拭いながら一人の少女が走っている。 「遅刻しちゃうよ~!!」 茶髪でふわふわした猫っ毛が肩くらいまでの長さで揺れており、目がくりっとしていて可愛らしい顔立ちをしている。 まだ新しく少し大きいめの制服を着ているところから一年生だと分かる。 「あれ、あの人こんなところにいていいのかな?」 桜並木の中で一番大きな桜の木を眺めている人がいる。 近くまで来た時、その人がこちらを振り返った。 その瞬間、その人と目が合ってしまった。
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