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私が下を向いていると上から優しい声が降ってきた。
「俺は可愛いと思うよ。」
「ありがとうございます。」
もう1度香山くんが言ってくれた言葉に素直にお礼を言うが、どうしても自分の名前を好きになれない。
「大丈夫?」
きっと、この時の私は酷く歪んだ顔をしていたのだろう。
心配してくれたのか香山くんが私の顔を覗き込みながら問いかけてきた。
「ふへぇ、大丈夫です。」
あまりに香山くんの顔がアップになったので変な声を出しながら返事をしてしまった。
「ぷっ、愛羅ちゃんって面白いね。」
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