第二話

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この街にある人通りの少ない交差点を曲がり、そのまま道沿いに進むとそれは有った。 死神の祭壇。 すぐに中に入って辺りを見回すと、そこには無数の白骨死体や、真新しい人の変死体が転がっていた。 「うっ………。」 桐人は目を覆った。 「……………。」 千里は気を失って倒れてしまった。 「千里!?無理も無いか……こんなの見たらな……。」 桐人は千里を背中に抱えて奥に向かった。 すると薄気味悪い祭壇がそこにあった。 「人…………?」 桐人には確かにそう見えた。 目の前に見えるのは確かに巫女服を着た人間の少女だからだ。 「…………。」 「お前が祭壇の巫女なんだろ? 俺に力をくれ!」 「……力を求めるの……?」 桐人は小さく頷いた。 「私の力。夢幻は……あなたが思っているほど甘くは無いわ。」 「それでも良い。」 「見上げた根性ね………今までこの夢幻で生き残った人間はほとんどいないのよ……?」 「なら俺がその数人の内の一人になってやるよ。」 「何を言っても聞かないようね……………分かったわ…………。 死神に仕えし巫女、茜の名において……かの者に力を与えるための試練を与えたまえ…………。 夢幻!…………」 「なっ……!?」 その言葉を聞いた瞬間、桐人はその場に倒れた。 「…………。」
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