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あれから幾分の時が
流れたのでしょう
あの指輪を川に
投げ入れたあの日から
『大嫌い!』などと
叫んだ貴女の顔が
未だに目に
焼き付いています
一緒の時間が長すぎたから
忘れることなんて
できないのでしょう
僕はただ…
貴女の笑顔が見たかった
ただそれだけだったのに
想いは貴女に届かずに
いつも貴女は泣いていた
頬に流れた一粒の涙を
ぬぐってやることさえ
叶わずに
濡れた貴女の泣き顔を
見てることしか
できなかった…
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