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ある日、
午後からの仕事だった僕は、
買い物とランチをして、
仕事現場に行こうと
有意義な時間を過ごしていた。
そんなとき、道端に財布を見つけた。
…思わず拾ってしまって。
どうしようかと迷っていると、
どこからか、
優柔不断な僕に
その人たちがやってきた。
――-チャララン♪
「あなたは!?」
『私は天使!
それは交番に届けるべきよ!』
やっぱり、届けてあげた方がいいよね…
そう思っていると、また軽快な音楽響いた。
――-チャララン♪
「あなたは!?」
『俺様は悪魔!
落とした方が悪いんだ。
それは貰っとけ!』
うーん…さすがに貰うのはよくないよ!
やっぱり、天使の言う通り、届けてあげようか…
――-チャララン♪
「えぇ!?」
「俺は錦戸亮!って何言わせてんねん!
おまえ今何時やと思ってんねん!
交番届けてたら集合間に合わへんやろ!」
「え…じゃあ、悪魔の言う通りに?」
「それもあかんやろ。」
「じゃあ…」
「見てみぬふりや。」
そう言って道端に財布を戻して、
走っていってしまった。
「…錦戸くん」
なんだろ、この切ない気持ち…
僕は錦戸くんの
新しい一面を知れた気がしました。
END
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