僕のぷりん

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  *まっすーside* 「ぷりんぷりん♪」 僕は、ルンルンで楽屋の扉を開けた。 僕がいちばん乗りだ。 ごきげんなワケは、なんてったって、たまたま寄ったデパートで“数量限定激ウマぷりん”に一目惚れして販売してた最後の1個を買ってきたから。 雑誌の取材と撮影が終わったら食べるんだ♪ それまで冷蔵庫で冷やしておこう。 ―ガチャ 「おはよー」 俺の次は、シゲがやってきた。 「なんかまっすー機嫌良いね?」 顔に出てるのかな? 食べ物のこと考えると楽しみじゃん。 今まであった経緯を話した。 「終わったらプリン食べるんだ♪」 「それで、ゴキゲンなんだ」 くすっと笑ったのは、気にしないで雑誌を読み始めた。 シゲも雑誌で使う写真選んでるみたいだし。 ―ガチャ 「おはよー」 今日も私服がチャラい小山。 やっぱり…チャラい。← 小山のすぐ後に入ってきたのは手越だ。 いちばん危険な人物…。 僕のプリンを死守しなければ! 「山下さんと錦戸さんドラマの撮影で  あとから来られますので、  集合以外から撮ります!」 スタッフの呼び声で撮影に行く準備。 今日は、僕とシゲが一緒らしい。 そうだ、プリンのこと言っておこう! 手越はちょうどトイレに行っちゃったみたいだし… 「小山、小山!」 「ん?」 「俺がデパートで一目惚れした“数量限定激ウマぷりん”最後の1個を買って来たのが、冷蔵庫に入ってるから何があっても食べないでね!みんなにも言っといてよ!特に手越!」 そう言い終えて、楽屋をあとにした。 .
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