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家に着いてから私は早く部屋に行きたくて仕方なかった。
そのせいか親には心配され色々と聞かれた。
『今日はソワソワしてるけど…何かあったの?』
私は努めて明るく
『ううん、何も無いよ!』
すると親は安心したのか、それ以上は何も聞いてこなくなった。
そして私はご飯を食べ、お風呂に入り部屋へ戻って携帯を見つめた。
時間は9時を回ったが私は、ずっと携帯を見ていた。
すると携帯が鳴り出した。
しかしメールの着信音じゃなかった。
…電話?
誰だろう…と思いながらディスプレイを見ると
『古田君』と表示されていた。
私は『えぇぇっ!』と叫んでしまったが叫んでる暇は無い。
すぐに通話ボタンを押した。
『も…もしもし?』
少し声がうわずってしまった…
「もしもし?前田?今、電話してよかったかな?」
『もちろん!でもメールって言ってたから少し驚いた。』
「あぁ…メールにしようと思ったんだけど…声聞きたくてさ。」
そう言って笑っているのが雰囲気で分かった。
私は初めて言われた言葉に顔を赤くしてしまった。
そして一時間ほど話した。
内容は
互いに名前で呼ぶ事。
休みの日は一緒にテニスをしたりしよう
そして記念日はデートをしよう…などの甘い会話だった。
そして最後に彼…慎一から聞かれた
「明日実って俺以外と付き合った事ある?」
まさか…
私はすぐに答えた
『ううん、慎一が初めてだよ!慎一は?』
「そっか、俺が初めてとか嬉しい。俺も明日実が初めてだよ…」
そんな会話をして電話は終わった。
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