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正門へ向かう途中、私は慎一に質問した。
『ねぇ、妹さんって性格とか顔とか慎一に似てるの?』
慎一は少し考えながら答えた
『顔は…全く似てないなぁ…。友達とかにも本当に兄妹かって聞かれるし…性格も妹の方が元気だな。でも優しいし、気が利くヤツだよ。って妹バカだな』
そう言いながら苦笑いした。
『へー…仲良くなれるかな?』
私は自分の中の不安を伝えると慎一は優しく笑い
『大丈夫だよ。俺の大切な彼女だって言ってあるし、歳も一個違いだから仲良くなれるよ。』
そう言って優しく頭を撫でてくれた。
私はそれだけで安心し、全てが上手く行くように思えた。
そして校門に近付くと1人の女の子が立っていた。
その子は遠くからでも分かる程の美しい顔立ちをしていた。
…あんな綺麗な子がいるんだ…
そう思いながら歩いていると慎一が
『あ、あれが俺の妹。』
そう言って女の子を指差した。
私は、予想外過ぎて一瞬止まり
『え…』っと聞き返してしまった。
それ程に兄と妹は似ていなかったのだ。
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