文化祭《悪夢の始まり》

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私が驚きのあまり言葉を失っていると女の子が慎一に気が付き走って来た。 そして私達の目の前まで来て 『ちゃんと迎えに来てくれたね。』と言いニッコリと笑った。 すると慎一は 『当たり前だろ。約束したんだから。あ、そうそう紹介するな。俺の彼女で前田明日実。』 そう言って私の背中をやんわりと押した。 やっと我に返った私は慌てて 『初めまして…!前田明日実です。』と言い頭を下げた。 すると彼女は楽しそうに笑いながら 『初めまして!慎君の妹の樹里(じゅり)です。今日はよろしくお願いします。』 と言ってくれた。 私は樹里ちゃんの友好的な態度と言葉に安心して、やっと笑えた。 それにしても… 本当に綺麗な子だな…。 身長は160cmの私よりは低いみたいだけど、凄い女らしい体だし、目もパッチリ二重… 少し丸っこい感じの鼻だけど愛嬌があるし、唇も綺麗な形で顔も小さい…髪型だって私と同じショートなのに凄くお洒落…。 こんなに可愛い子が慎一の妹だなんて… 私は目の前に居る綺麗な子が慎一の妹だとは信じれない気持ちだった。 だけど、そんなの疑う事でも無いし似てない兄妹なんて沢山いる。 私は文化祭を3人で楽しむ事だけを考えるようにした。
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