文化祭《悪夢の始まり》

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文化祭2日目。 昨日の嫌な気分もマシになった私は今日1日をどう楽しむかを考えながら学校へ向かった。 クラスへ行き雪と話しながら時間を潰し、退屈な担任の諸注意を聞き流しながら 『早く慎一のクラスに行きたい…』と呟いていた。 そして、やっと担任の話が終わり解放された私は急いで自分のクラスを飛び出した。 すると教室の入り口に慎一の姿が… 私に気が付いた慎一は軽く手を上げて 『迎えに来た。』 とだけ言って私の方へと歩いて来てくれた。 まさかの出来事で驚きながらも慎一なりに今日は楽しませてくれるのだと悟って、私は幸せな気分になった。 私は顔が赤くなるのが分かりながらも 『ありがとう…』と小さく言った。 それからは、何処から見に行くかを決めなくてはいけないので2人でパンフレットを見ながら話し合った。 そして最初に行く場所も決まり歩き出すと慎一が『ん?』と言いながら携帯を取り出し携帯をチェックしだした。 私は 『友達かな?』と思ったので黙って慎一がメールの返事を打つのを待った。
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