付き合うまで

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朝になり、いつもなら眠りから呼び起こしてくれる目覚ましを先に止め、制服に着替えてリビングへ向かった。 そこには母の姿があり、お弁当と朝ご飯の用意をしていた。 『おはよう。お母さん。』 朝の挨拶をすると母は振り向き笑顔で 『おはよう。今日は早いのね?』と返してきた。 私は眠れなかった事を言えなかったので、何となく早く目が覚めたとだけ言い顔を洗ったりとして時間を過ごした。 そして登校の時間になり、鞄を持ち 『行って来ます。』とだけ言い家を出た。 私は学校までは1人で行くのだが、今日は同じ道なのに何か違う感じがして新鮮な気持ちになっていた。 …告白するからかな? 自分に問い掛けながら歩いていると校門が見え、友人達とも合流しだし雑談をしながら校内へ入った。 教室へ行くと雪が来ていて、さっそく私の所へ話しかけてきた。 『おはよ!いよいよだね…呼び出しは私に任せて。場所は考えたんだけど…屋上に行く4階の階段なんてどう?』 雪はわざわざ考えて来てくれたんだ… 『うん、そこで良いよ。雪…本当にありがとうね。』 と私は自分なりに精一杯の礼を述べた。 すると雪は笑いながら 『なーに言ってんのよ。成功したらジュースとお菓子でも奢ってよね!』 と言い席に戻って行った。 そして担任がHRの為に教室へ入ってきて いつもと同じ一日が始まった。
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