第一章

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       Ⅲ  放課後、僕たちは既に部活を引退しているので――うちの学校では受験対策のために運動部、文化部に関係なく三年の夏休み前に、一部の生徒以外は引退となる――いつも通り一緒に帰っていた。  引退してからは毎日一緒に登下校を繰り返していたため、流石に話の内容も希薄なものになっていた。  そこで僕は、ほんの出来心で、何のことはない一つの話の種として、 「なぁ、依舞はエヴァンゲリオンっていうアニメ見たことある?」  と、訊いてしまった。
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