第一章

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「エヴァンゲリオン? うーん、聞いたことはあるけど……。知らないなぁ……」  答えは想像通りだった。隠してるとかではなく、本当に知らないのだろう。 「知らないけど、それがどーかしたの?」  くるっとした瞳をキラキラさせて、僕を不思議そうに見ている。こうした時にふと、依舞の可愛さを思い知らされる。  時折、仲の良い僕らを夫婦だとか言ってからかうやつらもいるが、僕としてはまんざらでもなかったりするのもそのためだ。 「そっかー、やっぱ知らないか。かなり面白いから、依舞も見たらハマると思うよ」
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