第二章

9/10
前へ
/254ページ
次へ
 伊武さんの話を簡単にまとめると、依舞がかかっている病気らしきもの、というのが“天才になってしまう病”というものらしい。  正式名称は長くてとてもじゃないが覚えられなかった。  どうやら、依舞はいきなりとてつもなく賢くなってしまったらしい。それによって、重度の知恵熱のようなものが出てしまっていたらしいのだ。  今は熱も引いてきているので、明日からは学校にも来るそうだ。  僕にとっては寝耳に水の話でとても驚いたが、依舞が死にそうだ、なんて話でなくて良かったとも思う。
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加