第二章

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 だが、なによりも気にかかったのは、そういった話ではなくて、伊武さんが去り際に言った、『明日、君は依舞と会うことになるだろう。 だが、その依舞は一週間前の依舞とは別人だと考えた方が良いかもしれない。 これまでの認識をもって臨めば、君にとって明日はつらい日になるだろうから……』という言葉だった。  意味がわからなかった僕は曖昧な返事しか出来なかった。  こんな話を午後二時くらいまで近所の喫茶店でした後、伊武さんと別れた。
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