第三章

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第三章

 生きたがるということは死にたがる、ということだ。  全ての生物は、この世にうまれてから、死への道をひた走る宿命を負わされる。  どんな手を使ったところで、生の裏には死がつきまとう。あるいは、死の裏には生がつきまとう。  故に、生命の死という絶対なる壁を超越した時、そのモノは神になる。  ――死なぬということは生きぬことなのだから――。
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