第三章

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 さらには、腰まで届きそうなほど長かった漆黒の髪は、肩あたりでバッサリと切られており、毛先が首筋で踊っていた。  だが、なによりも目を引くのは、その髪の色だ。  一週間前の漆黒とはうって変わり、まるで蒼穹を思わせるような鮮やかな青色に染まっている。  その姿はまるで、  ――エヴァの綾波レイを思わせる姿だった――――。  伊武さんの言っていた意味がここにきてようやくわかった。  確かに、一週間でこれだけ変われば依舞で無いような錯覚すらしてしまうのも無理はない。
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