第一章

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 登校してきて、朝の教室で担当の生徒がランダムに指名されるため、みんなが授業を展開出来るレベルで予習をしてこなければならない。  授業内容は内申点にも加算されるため、三年生にとっては絶好の稼ぎ場なのである。  依舞は完璧に――といっても、僕レベルの英語力のやつからみて――授業をこなしていた。居眠りをしている奴もいない。  そりゃそうか……、これまで触れてこなかったが、依舞はとても可愛い部類に属する女の子だ。クラス中の男子の視線を一手に引き受けて、なおあまりあるほどに。
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