おとり

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「今どういう感情かと聞かれると、正直安心してる。和くんが自分の感情だけで俺を止めようとしたのなら、俺は四天王を倒してでもラルパスを殺すつもりだった。だけど……あんなにきっちりとした理由をつけられてしまったら、俺も流石に手を出せない。本心なんて最初から決まってるよ。仲間は殺したくない。だけど、光のルールを破ったラルパスを光のルールで裁かなければならないんだ」 ジュンはそう言うと小さく息を吐いて海斗を見る。 「そうか、組織をまとめるのは苦労するな。お互い」 海斗はにっと笑みを浮かべてそう言うと、ジュンは苦笑を浮かべる。 「海斗さん、作戦前四天王の人たちに言ってた事っていったい何なの?」 ジュンの問いかけに、海斗はニヤリと笑みを浮かべる。
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