おとり

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「それはな『ボスが不在の場合、和の命令に従う事』そういう決まりを作っていた。奴らはそれに従ったまでだ」 海斗は手をポケットに突っ込みながらそう言う。 「四天王に犯人を捕まえた後の指示を与えなかったのは、和くんに、命令件を与えたかったから?」 「フッ、何とでも思って貰って構わない。しかし、確かに和には、ボスとしての事柄を沢山吸収して貰わないとな」 ジュンの質問に、海斗はハッキリとは答えなかったが、あながち間違ってもいないようだ。 「お前は、これからどうするんだ?犯人は分かったが、処分する対象が居なくなってしまった」 「……」 海斗の質問に、ジュンは俯いて暫く考えこむ仕草をしていたが、顔を上げて海斗を見た。
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