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「答えは却下だ」
和は目を瞑り首を振ると、ラルパスは愕然とした表情をする。
「何でだよ!」
「そんな事出来るわけないだろ。第一あんたの光としてのプライドはどうなんだ。よく考えて物事を決めろ、後悔するぞ」
「後悔なんてとっくにしてる。光にだってもう戻れない。お前が俺に選択権を与えると言うなら、俺が求める道を選ぶ」
ラルパスの意志は揺るがず、真っ直ぐ和を見つめて語る。
「俺の命、お前に預ける。奴隷になったっていい」
ラルパスの言葉を聞いて、和は大きくため息を吐いた。
言葉だけでなく、雰囲気までラルパスの覚悟がひしひしと伝わってくる。
自分が与えた選択のせいで、こういう展開になるとは思っていなかった。
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