1人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は夜中の23時
場所は私のお馴染みの場所である人通りの少なくなった道。
幽霊には依り代がありそれによって移動が制限される、依り代はそれぞれ場所であったり生前の持ち物であったりする。
私の依り代が何かというのはここでは秘密にしておこう。
さてターゲットが来たようである。
元々人通りが少ない場所であるので数少ないチャンスである。
「・・・・」
無言で歩いて来るのは一人の少女
制服を着ているようであるから学校帰りであろうか
年は16か17くらいのようである。
顔は暗いためによく見えない
こんな夜中に少女一人で出歩くのは危険では無いだろうか・・・驚かそうとしている私が言うのも何だが。
(まあ私には関係ないことであるが・・)
少し良心が痛むが驚かすくらいで危害を加える気は全くないので大丈夫だろう。
私は驚かすのみで危害は絶対に加えないのがポリシーである。
近づいて来る少女を驚かすタイミングを待つ
(・・・まだか)
「・・・・・」
そして
「わっ~」
一気に驚かす
子供だましのような驚かし方であるがこちらが幽霊であるので驚いてくれる
「¢%#☆!?」
声にならないような悲鳴をあげて少女は逃げていく・・・
ハズだった。
最初のコメントを投稿しよう!