不思議x見つけたx世界

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突然何も知らない世界に足を踏み入れ 私は、アナタと出会った どんなに追いかけても逃げるアナタ 手を伸ばしても アナタに触れることは出来ない私。 それなのに私は アナタに触れたくて アナタを追い続け あの人に出会った あの人は とても我が儘で 淋しい人 淋しいから 全てを手に入れたいのだろう 私は、あの人を拒絶しアナタを再び追いかけようとあの人とサヨナラをした たけどあの人は それさえも許してくれず見えない鎖で私を縛る… アナタは何処へ行ってしまったの… どうして、アナタは私に気づいてくれないの… どうして… 暗闇の世界で私は泣いた アナタに会えない苦しみが私の闇を大きくした そして再びあの人とサヨナラしようと決め あの人のもとを去った 苦しくてもアナタに会いたくて走り続けた 擦り切れた足 薄暗い道を照らすのは空に浮かび上がる微かな月の光 大きな木の下 アナタは立っていた顔も知らないアナタ なのに アナタは優しく私の名を呼び 手を差し出し 「おかえり」…と 優しく微笑んだ
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