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「そうだな。じゃあ、出会ったところから話すか。俺と美穂は王様が大好きでいつも王様の近くにいるんだ。3日前、達司と出会ったときもそうだった。その日、王様は数人の家来と共に、一般の人の声を直に聞きたいという想いから街へ行ってたんだ。王様は街に暮らしている人達に話を聞いて回った。俺と美穂はずっと後ろからついて行ってた。5時間くらいたったとき、王様が城へ戻らなきゃいけなくなって、城に戻ろうとしていたんだ。俺達はできるだけ王様の近くにいたくて街はずれまでついていった。そのとき達司を見つけたんだよ。街はずれで倒れている達司をね」 光汰が達司と出会ったときのことを不器用だけど、できるだけ正確に伝えた。 「倒れてたの?」                     
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