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「そんなこんなで俺達が達司をこの家に連れてきたんだ。ベッドの上に寝かせてたんだけどずっと目を覚まさないから心配してたんだ。そしたら今日、王様のところに行って帰ってきたらいなくなってるし、本当に心配したんだからな」
「ご、ごめん」
「こうしてまた会えたんだから謝らなくていいよ」
謝る達司に美穂が優しく言った。
「今日はもう遅いし、寝よっか」
光汰はそう言って立ち上がった。
「あ、僕、家がわかんな…」
「泊まればいいじゃん」
「家がわかるまでずっとここにいていいよ」
達司の言葉を途中で遮って美穂と光汰が言った。
「…いいの?」
「もっちろん!」
「達司こっちだよ」
「ほら早く」
不安そうな顔で聞いた達司に対して2人は飛切りの笑顔で声をそろえて答えた。
そんな2人に案内されて青いドアの部屋に入った。
きれいなベッドとグチャグチャのベッドの2つがあった。達司の寝ていた部屋である。
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