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「お母さん?」
「お父さん?」
達司が聞くと、光汰と美穂はキョトンとした顔で聞き返した。
「自分を産んでくれた人がお母さん、その夫がお父さんだよ」
達司がそう言うと二人は目をそらした。
光汰が達司の方に向き直り、口を開いた。
「達司の世界でいう俺達のお父さんとお母さんはずいぶん昔に亡くなったよ」
「そう‥なの‥。ご、ごめん」
達司が謝ると2人は顔をあげた。
「ううん。謝らなくていいよ」
「こっちこそごめんな。なんか気つかわせちゃって」
美穂と光汰が言った。
「ううん。じゃあ、今は二人でこの家に?」
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