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「でも」
「今日はいいよ。今は達司も戸惑ってるだろ。言いたくなかったら言わなくていいし、言えるようだったら明日聞く」
「うん‥。ありがと」
光汰の優しい表情を見ながら達司が言った。
「さ、もう寝よう」
そう言って光汰は立ち上がり、自分によりかかっていた美穂をベッドに寝かせて、布団をかけてやった。
「達司、悪いんだけどあっちのベッドで寝てくれるか?美穂一回寝たら朝まで起きないんだ」
光汰が苦笑いしながらもう一つのベッドを指さして言った。
「それはいいけど、光汰はどうするの?」
「違う部屋にまだベッドがあるからそれを持ってくる」
「僕も手伝うよ」
「いいよ。大丈夫」
「でも」
「いいって。ゆっくり寝なよ」
光汰はそう言って達司の背中をポンと叩いた。
すると急に達司は睡魔におそわれた。
達司はそのままベッドに倒れこんだ。
「おやすみ、達司」
光汰は達司にも布団をかけてやった。
達司はそのまま眠りについた。
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