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1人分の膳がそれぞれの前に1つずつ置いてある。
どれも同じ分量ずつ上手に取り分けられていた。
「じゃあ食べよう。いただきます」
「いただきま~す」
光汰の合図にしたがい美穂は笑顔で手を合わせて言った。
「ほら、達司も」
「あ、うん。いただきます」
一口食べてみると、ほんのりとした優しい甘味が口の中に広がった。
「おいしい?」
光汰が不安そうに聞いた。
「うん。すごくおいしいよ。これ光汰が作ったの?」
「良かった。美穂と2人で作ったんだ」
「そっかぁ。僕の分まで作ってくれてありがとう」
「いいよ。いつも作ってるし、1人分増えてもあんまり変わらないから」
美穂が笑顔で達司に言った。
それから3人は話をしながら食事をした。
その話の中で光汰と美穂が王様を尊敬していることがわかった。
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