3人が本棚に入れています
本棚に追加
「今、食器が、ふわぁって‥」
達司はさっき食器が浮いていた辺りを指差して言った。
光汰と美穂は顔を見合わせて首をかしげた。
「普通だろ?」
達司の方に向き直って光汰が言った。
「いやいやいや、どう考えてもおかしいよ。だれも手を触れてないのに食器がふわぁって」
「魔法なんだから当たり前じゃん」
「魔法!?」
達司が目を丸くして驚いた。
光汰と美穂は不思議そうに達司を見ていた。
「もしかして魔法使えないの?」
光汰が聞いた。
「うん。だって僕のいた世界は魔法なんてなかったもん。魔法なんて本の中だけの話だと思ってた」
最初のコメントを投稿しよう!