魔法

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「うん。まったくなかった。魔法ってだれでも使えるの?それにさっきは目を閉じてただけだったけど、呪文とか唱えないの?本の中では唱えてたけど」 「だれでも使えるわけじゃない。俺達みたいな01や02は‥あ、達司の世界の言葉でいうと、子供って意味だよ。そういう人達は学校に行って魔法を習うんだ」 「学校は15歳までならだれでも入れるんだよ。呪文を使っての基本的な魔法しか教えてくれないんだけどね」 光汰と美穂が言った。 「でもさっきは呪文使ってなかったよね?」 「うん。えっとねー‥、うんとねー‥」 美穂は達司の問いに答えようと言葉をさがしているがみつからない。 「俺が言うからいいよ」 その様子を見兼ねて光汰が言った。 「うん」 「このアシルに生まれた人全員を王様が把握しているんだ。魔力や、性格、家柄もだ。この世界に生まれたとき王様はそれがわかるんだそうだ。魔力の成長も感覚的にわかるらしい。王様が魔力、人格、ともに問題なしと判断した人には王様が免許を渡すんだ」 「免許?」                     
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